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コールクラークの素材

コールクラーク(Cole Clark)の扱う木は環境問題に考慮した材選びで、コールクラーク(Cole Clark)のギターの音の完成度とともに非常に関心が高まっています。そこでコールクラーク(Cole Clark)の材についてもう少し深く掘り下げてみます。
一般的にアコースティックギターの鳴らした音が振動するトップ材にはスプルースが使われていますが、コールクラーク(Cole Clark)ではブンヤという新しい材を使っています。ぶんやのほうが木の成長も早く、しかも高硬度が高いのが特徴で、これをギター製作に用いると、ブンヤは強度が高い分、薄く間で削ることも可能なのでしょう。輪郭のはっきりしたコールクラーク(Cole Clark)のギターの音はこのブンヤに一つ目の理由が伺えそうです。コールクラーク(Cole Clark)はトップ材だけでなくサイドやネックにも新しい木を使っています。一つはクイーンズランドメイプルで、あり、クオンドンであり、レッドガムです。そして、ブラックウッドの存在も忘れてはいけない素材です。アカシアコアという木に似た特性を持つブラックウッドの木目は個人的にも惹かれるものがあります。伐採がどんどん難しくなる高級なハカランダやアディロンタックスプルースの持つサウンド特性も捨てがたいですが、歌やバンドのサウンドとあわせることの多い僕の音楽にはどの材のギターが本当に合うのか、引き比べているところです。ライブの使用を考えるとコールクラーク(Cole Clark)はやはり目が離せないですね。

ラッカー塗装

ラッカー塗装は速乾性を持った塗料をまとめて言う言葉で、アコースティックギターの塗装にもおおく用いられます。
ギターなどでラッカーと言う場合、ニトロセルロースかアクリルラッカー、ウレタンラッカーなどが使われます。
製作の時にはボディに吹き付けて塗装され、ラッカー塗装はギターの木に染み込み易いのが特徴で、薄く美しく仕上げることが出来ます。ただ、ラッカー塗装だと仕上げに時間がかかるため、高級ギターに使われることが多いようsです。ウェザーチェックが現れている中古のヴィンテージギターなどにはニトロセルロースラッカーが使われていることが多いです。たとえばマーティンでは1926年頃以降のギターでほとんどがニトロセルロースラッカーで塗装されています。
ワッシュコートや目止めをおこなってから慎重な作業がギターの工場で行われているというわけです。
ちなみにラッカー塗装のギターのボディに直接レモンオイルやオレンジオイルを塗りこむと、木にしみこんでしまい、ラッカー塗装が剥がれたりしてしまうそうです。ずっと知らなくてネックに塗ったついでにトップにもつけたりしてましたが反省です・・・ラッカー塗装が剥がれても音への影響はないとマーティンもいってますが、あえてはがすようなマネはしたくないですね。

ギター素材はじめに

ギターに使っている木材は振動材として共振性の高い材が使われています。ギターのトップやサイドに別のギター素材を使うことでギターの鳴り方には個性が発揮されていきます。アコギならばバックに使われているのが単板か合板かでも音は変わってきますし、組み立てる方法でも変わってきます。ネックジョイントの方式やブレーシングなどによっても違うのですからナットとブリッジ、使用素材はギター選びの参考になるものですね。
ギターの素材はマホガニー、ウォルナット、エボニー、ローズウッド、メイプル、ハカランダ、シダー、スプルースといったものがあります。
メーカーによっても機種によってもそのトップとサイド・バックの組み合わせなどは多種多様なのでこちらでまとめています。
音の分離やサスティン、倍音というギタの音を選ぶ時の要素は素材と組み合わせ方によるところが大きいでしょう。
ワシントン条約などにより年代によって使われる木がかわっていくのもビンテージへの憧れを助長する理由の一つになっています。
これらを整理して材質別に確認しておいてください。
アーティスト使用モデルのギターと、その材、音楽のスタイルを照らし合わせると納得のいく組み合わせが見ることもできるでしょう。

単板と合板

ギターは1枚の板で一枚削りだしをしたものを単板と呼び、2,3枚の板を重ね合わせたものを合板と呼びます。

単板だと一本の木から削り出した板で継ぎ目がないためギター弦の振動を直接伝えるのが容易でサスティーンも長くなりやすいです。単板は1本の木を削り出してギターにするため各メーカーの上級機種で採用されることも多いですね。単板の弱点は強い力が加わると木目に沿って簡単に割れやすい点です。そのため単板のギターは元の強度が強い材を使うことが多くなります。当然単板では個体差も大きくなりがちです。しかし単板は人気があり高級ギターが多いのにもかかわらず求める方もたくさんいます。それには単板の方が鳴りが良いという認識が一般的になっていることも要因があります。
単板ギターは弾き込まれた分だけ胴鳴が増し音量のあるギターが多いということです。ただし新品の生まれたての単板ギターの場合、まだギターが共鳴しにくいケースもあるようです。ビンテージ、単板、ハカランダ、マーティンといったギター選びはその意味で理にかなっているといえます。

合板は単板に比べて木目が違う材の組み合わせなので強度がますのでギター本体の重量を軽く仕上げるために薄く削ることも可能になります。薄くて軽いということはギターの振動をよりスムーズに伝達することが可能になりレスポンスも早くなります。微妙な繊細なタッチの必要な奏法には早い振動伝達は不可欠な要素です。その点では合板はフィンガーピッキングに向くとも言えるでしょう。しかし、単板に比べ合板はサスティンは短くなるようです。これを生かしてあえてエレアコではハウリングを少なくするために合板にしているメーカーもあります。マーティンの000やGibson J-45のビンテージもサイド・バックが合板のモデルが好まれています。国産ではYAMAHAのFGシリーズはオール合板モデルですね。個体差が少なく当たり外れのないのが合板の利点でもあります。

単板と合板のそれぞれの特性を述べてみましたがどちらも胃腸いったんといったところでしょう。ギターは実際に弾いてみることと見た目が気に入るかでこの単板合板の差はそこまで気にしなくてもいいかなと誇示的には思っています。

ネックジョイント

ギターのネックとボディを固定する方法にはいくつかの方式があります。代表的なのがデタッチャブル(ボルト・オン)方式といい、ネックとボディをネジで止める方式です。安定性を増やすために4点止めをするギターが多いようです。簡単にネックを取り外スことができ、メンテナンスが簡単です。しかしサステインが伸びにくいのが弱点です。
次にセット・ネック方式ですがネックとボディに凹凸を作ることで接着する方式でアコースティックギターでも主流の方式のセット・ネック方式は日本の建築技法を思い浮かべます。自力での修理は難しくなりますね。

そして最もギターのサスティンが得られるのがスルーネック方式です。スルーネック方式はネックがボディの1番下まで伸び1本の木で出来ている構造なのでより音の伝達が優れています。ネックジョイントは戦前のアコギに見られるように12フレットでのジョイントが最もギターの振動を効率よく伝える方式とグレーベンやソモギなどの個人ルシアーからも言われています。ギタリスト側のギター選びとしてはネックジョイントの方式も音を重視したジョイント方法を選び、難しくなるメンテナンスや修理に関してはその道の一流ぴレアマンに頼むのが王道だと考えますがいかがでしょうか?
ギター弾きが目指すのは一流のギタリストやミュージシャンであるわけですから練習に当てたいと思ってますけど。

ましてや初心者の方はギターの修理を自分でやることも少ないと思いますしね。

ナットとブリッジ

ナットとブリッジは小さいけれどギターのサウンドを決めるのに非常に重要なパーツです。なぜなら弦を両サイドで最初に触れるのがナットとブリッジだからです。ギターの音量はトップ材の重さが重くなるほど音量が増していきます。実際にトップをぎゅっと押さえてギターを弾くと音が大きく聞こえます。そのトップに弦でならした音を伝える途中にあるのがナットです。だからこそギターの音に大きく影響を与えるのです。ナットはヘッドとフィンガーボードの境目にあるパーツで弦を支える支点となっています。

そしてブリッジはナットと反対にボディ側に取り付けられているパーツです。両者がしっかり固定されていないとギターの音は当然こもったものになってしまいます。自分でナットやブリッジの改造をするときの失敗に良くあるのがナットを接着するボンドがクッションになってしまい、弦の音がボディに伝わらなくなるミステイクです。そういった間違いはごめんですから僕は毎回交換などには専門のリペアマンに頼んでいます。

ナットやサドルにはアコースティックギターには人口象牙が使われることが多いようです。天然象牙はワシントン条約により輸入が困難です。他にはプラスティック製や牛骨などがありますが、僕個人的には牛骨が好みです。どれを選択するにしてもナットとサドル、ブリッジは同じ材を選択するのが定石かなと考えています。同じように音を伝えてくれるようにです。

ナットはつねに70、80kgの弦の負荷がかかる消耗品ですが交換してしばらく(1週間や10日)は元の音に比べて新しい音に聞こえることが多いようです。ギターがなじむまではがっかりしますが引き込めば過ぎに解決します。サドルも弦高の調整が多いようならそのつど削ることになるのでいつかは交換ということになりますが、ギター本体とはちがい数百円で取替えが可能です。

ネックの太さ

ネックの太さはギターを選ぶ際に大切です。自分が弾きやすいネックの太さを選択するのがギターを上達させるのにも大切になってきます。ギターネックのグリップサイズは初心者でも握りやすいか弾きやすそうか判断しやすい項目です。ギターネックの形には「U字型のシェイプ」(エレキならば70年代のストラト等、アコギならばビンテージギブソンなどによく見られる)薄く幅広いネックのものや「V字型のシェイプ」(フェンダーエレキに見られるネックシェイプ)などがあります。U字型、V字型を基本に幅が広いネックや厚みのあるネックが存在し、クラシックなどでテクニカルなプレイを必要とするギタリストにはネックも薄めで幅が広いネックに人気があるようです。あまりに太いネックですと指が隣の弦にふれてしまいますからね。ネックが厚いギターは音も太くなる傾向にあるようです。ネックの太さや厚みは購入後もリペアに頼むことで削ることも可能で、自分にあったサイズにカスタマイズもできます。最初から細すぎるギターを選択するよりもこのくらいなら少し太いけどいいか!と思えるくらいのネックの太さがちょうどいいかなと考えています。個人的な好みを言えばストローク奏法が多い僕の場合、スクエア型のネックが一番しっくりします。

そしてネックの塗装も演奏性に大きく影響してきます。ようは手触りで塗装の厚いネックとオイル・フィニッシュのネックにはだいぶ感触が違うことが感じられるでしょう。弾き込んだギターだとネックも凹みが出るほどになってきます。ギターの同じところしか弾かないと均一にならず一部だけに凹みが出たりするものでもあります。(ストローク多様のため僕のはこの感じ)

トップとサイド・バックの組み合わせ

アコースティックギターに使用される素材の組み合わせをいくつか紹介していきたいと思います。材単体の特性だけでなく材の組み合わせによってギターの音色は変化していきます。そこでトップとサイド・バックのセレクトはある程度のギター選びの指針となるでしょうからいくつかの組み合わせを見てみましょう。
中にはハカランダに厚い信仰を持つギタリストや高価なだけで良しとする向きもあります。あくまでギターは弾いて聞いて判断したいですね。

アコースティックギターによくあるトップ材とサイド・バックの組み合わせ@

スプルーストップ+マホガニーサイド・バックはマーティンではのD-18に使われる素材の組み合わせです。D-18にいえるサウンドの傾向でもありますが、比較的明るいサウンドで抜けの良い音質になる傾向です。パワーはD-28に比較すると劣る分さらりとした音を鳴らします。全てのギターが太い音がいるかというと欲しい音も違うはずですから試してみましょう。スプルーストップ+マホガニーサイド・バックでは中低音が暖かみを持ち、高音域に張りがあります。ストロークの時にうるさくなく、ギブソンではJ-45・J-50の素材で使われています。

アコースティックギターによくあるトップ材とサイド・バックの組み合わせA

スプルーストップ+ローズウッド(インディアン、マダガスカル)サイド・バック仕様はギブソン、マーティンともに数多くのギターがあります。マーチンD-28でも使われ、D-18よりも重く深みが出てきます。低音が欲しいときにはこのスプルーストップ+ローズウッドサイド・バックのアコギを比べてみるといいでしょう。ギブソンではレアなカスタム製のguitarなどに見られます。

アコースティックギターによくあるトップ材とサイド・バックの組み合わせB

スプルーストップ+ハカランダサイド・バックはマーティンのゴールデンエラなど高級機種、戦前のモデルなどに見られます。ハカランダとのタッグでトップスプルースはよく見かける組み合わせです。ローズウッドよりもさらに硬い音を持ちます。

アコースティックギターによくあるトップ材とサイド・バックの組み合わせC

オールマホガニーはスプルースをトップに使用するものと比較すると
広がりや鳴りが落ちる傾向があり、高音域に関してはカリっとしていきます。スモールタイプギターには使うこともあるようです。

アコースティックギターによくあるトップ材とサイド・バックの組み合わせD

スプルーストップ+コアサイド・バックは稀少材コアを使った組み合わせ。コアのアコースティックギターは芯があり難い音色を持ちます。オールコアだとより目立ってくる音色ですが、ウクレレを聞くとわかるように甘い音色も持ち合わせています。

アコースティックギターによくあるトップ材とサイド・バックの組み合わせE

スプルーストップ+メイプルサイド・バックだと硬めの音色で指向性が強くなり、どかんと飛んでいく特徴があり、メイプルの個体差によって柔らかさを持つこともあります。ギブソンのキング、SJ-200でもこの組み合わせです。

ギターの材質

ギターの材質についての補足。ギター素材のご案内。
マホガニーやスプルース、ハカランダのほかにもギターに使われる木は数多くあります。代表的なものに少し触れてみましょう。

ココボロ
ココボロはハカランダの一つだと言い張る向きもあるが、ニュー・ハカランダとも呼ばれ、ローズウッドと同種といえます。ココボロは硬くて重い材。ココボロの産地は中米やメキシコあたりで赤いきれいな木目をしています。音質もハカランダに近い素材で専門家の意見ではハカランダよりもレンジの狭さがあるそうです。個人ルシアーのオアーだー目急ぎ谷は結構多く見られる素材です。アルベリコやホセ・オリベのルシアーギターがそうですね。

ケヤキ
ケヤキは日本でも知られる木材です。実験的ケヤキもギターに使用され始めています。輪郭はぼんやりしていて面白い木ですね。

ブラックウッド
ブラックウッドはコアに似た美しい材で、コアと同様ブラックウッドはとても硬質で重いのが特徴の材です。甘くて柔らかい音でヌケも良い材でブラックウッドの倍音はとても多くなっています。中にはハラランダよりも上と評価する人もいます。そのためブラックウッドもニュー・ハカランダとくくられます。いいことづくめではありますがブラックウッドは高価なのがネックですね。

ナトー
ナトーは南洋桜とも呼ぶギター素材で、産地は東南アジアやニューギニア等で日本への入荷も多いギター素材であり比較的安価のアコースティックギターではネックに使用されることが多い。

アッシュ
アッシュは北米やヨーロッパを産地にしている。アコースティックギターのサイド・バックに使用される例があり、重くて硬い木。エレクトリックギターのボディ材としては一般的に広く使われている。アッシュはアタック、レスポンスの良いはっきりした音がする。アコースティックギターでの使用例はマーティンD-16シリーズ。メイプルに似た特徴がある。

マホガニー

マホガニーはローズウッドとともに定番のギター素材で、主にサイド・バックやネック材などいろんな部位に使われているギター素材です。マホガニーは音抜けがよく中高域が明るいクリアな音質です。
マホガニーをネックに使用したギターが多いのですが、トップ材としても使われた場合とても個性的な音になります。
ギターのサイド・バック材はサウンドに与える影響が強く、ギターの音は振動して発生した音を反響させる役割なのでトップ素材によって音は大きく変わるってことです。

一般的なマホガニーは中央アフリカ産のアフリカン・マホガニーですが、最近は希少で高価な中米のホンジュラス産のホンジュラス・マホガニーは伐採禁止となりますます高騰しています。そして安価なモデルのアコースティックギターには、東南アジア産のマホガニーが使用されるものが多いです。

GibsonJ-45やMartinのD-18などのサイド・バック材で使われるマホガニーはずっしりと来るMartinD-28等で使われるローズウッド系のギターと好みが分かれます。マホガニーの方がやわらかい音やさらりとした音色を出すギターですね。ローズウッドと比較すると重厚感は及ばないですが高音域のみ聞くと太さやハリはマホガニーの方があります。

マホガニーとローズウッドのどちらのサウンドが好きかはマーティンのMartinのD-18とMartinD-28を引き比べたりすると良くわかるってことですね。ギブソンのJ-45ですと、ローズウッドバージョンも存在していますが他の要素で違いが出てきてしまいそうなのと、ローズも出るがレアなので。

ウォルナット

ウォルナットはサイド・バックや指板・ブリッジに使われることがある素材で、北米の東海岸から南部にかけて分布するクルミ科の材です。
楽器の世界ではウォルナットといえばブラック ウォルナットのことを指す事が多いです。ブラック ウォルナットは世界三大銘木でもあります。
太く暖かい中音域が特徴のウォルナットは、乾いた感じの甘い音色を奏でるギターを生み出します。高級なギターにはクラロ・ウォルナットという濃い赤褐色の美しい木目を持った若干乾燥や加工が難しいウォルナット材が使用される事もあります。

アメリカン・ブラック・ウォルナット(北米)
サウス・アメリカン・ウォルナット(中南米)
ヨーロピアン・ウォルナット(ヨーロッパ)
アフリカン・ウォルナット(アフリカ)等
ブラジリアン・ウォルナット(ブラジル)
クラロ ウォルナット(カリフォルニア)
など類似している種、産地はヴァリエーション豊かでアコースティックギターよりもむしろベースでその太いサウンドを生かして利用されることも多いようです。
参考までに山はアコースティックギタFGシリーズにおけるウォルナット使用ギターも調べてみましたが、FG-202、FG-201、FG-300Dといったあたりに確認できます。ヤマハのギターラインナップは非常に多い中、ウォルナット自体のギターへの使用はそんなに多くないことがここからもわかりますね。

エボニー

エボニーはギターのブリッジや指板に数多く使われる素材で、エボニーのことを日本名では黒檀(こくたん)といいます。エボニーはインドや東南アジアにたくさん分布しているカキノキ科の木で、黒檀(こくたん)と呼ばれるように真っ黒の木です。比重がとても重く、エボニーは水に浮かびません。木屑も粉になるほどの硬さを持っていてエボニーは加工も大変なので高価なギターによく使われています。

指板・ブリッジ材として使用されるエボニーは磨けば光沢が出ます。マーティンのアコースティックギターなどにはよく使われていますね。
最近ではマカッサー・エボニーという色が茶色で縞模様の木目の入ったエボニーもみかけるようになりました。エボニーは多くは取れない木だそうでこのような傾向にあるのでしょう。

ギター素材エボニーはその重量からもわかるとおり音色も重く、丸くてあったかい音が弦を爪弾いてすぐに出て行くというよりは一度ボディに入ってから飛び出していくというイメージがあります。(弾いてみた何本かのアコギでのことですが)

さらにエボニーは音響伝達性が高く、ローズウッドを指板に使用したアコースティックギターと比べてサスティーンも長くなる傾向にあるそうです。このさすティーンの長さがエボニーの歴史の秘密にも思えてきます。

エボニー属の木は種類が多く、200種類以上になります。
日本のギタービルダーの間では真っ黒なエボニーのことをまぐろと読んだりするそうです。きれいな黒いエボニーは貴重な素材ということですね。

ローズウッド

ローズウッドは日本名を紫檀(したん)といい、ローズウッドは一般に普及しているものでは東南アジアやインド南部に生息している木を利用しギター素材として使われます。アコースティックギターにはサイド・バック材によく利用され、指板でもよく使われます。ローズウッドはアコースティックギターの素材では最もポピュラーな素材といえるでしょう。インディアン・ローズウッドというローズウッドが多いですが、最近のモデルのギターではマダカスカル・ローズウッドやボリビアン・ローズウッドが増えています。

インディアンローズウッドはアコギのサイドやバックに使用された場合、適度に硬めで重量感や深みをサウンド面では得られます。
またインディアンローズウッドをギターの指板やブリッジ材に使う場合、エボニー指板に比較して音の輪郭が丸くなります。エレキやベースでの指板、ブリッジへのインディアンローズウッドの使われ方も人気が高いようです。

ギブソンアコースティックギターでは先ほど書いたようにインド産のインディアン・ローズウッドのサイド・バックへのしようが減少し、マダカスカル・ローズウッドを使うことが増えています。年月を経ていけばまた使用可能なギター素材も変わっていくものと思われます。

さて、「ローズウッド」という名前ですが、ローズウッドはバラとよく似た香りがすることから名付けられた名前で、新しいギターだと特にそのにおいが感じられます。比重が重い木材なので倍音も綺麗に出ます。艶のある高音と、反対にボリュームがある低域がサウンド面の特徴です。残りの中音域もしっかり出て、音の立ち上がりもよいです。ローズウッドはサウンド面のバランスのよさに加えて価格もそんなに高くないのがローズウッドをギター素材の定番になっている理由でしょう。

コア

コア(KOA)はハワイに生息するギターの素材にもなる木ですが、元はウクレレの素材として有名です。コアはきれいな木目で通常の木目と直角の角度で虎目(カーリー柄やフィガード柄)が入っています。そんなコアは明るい音色を持っています。

ハワイアン・コアと呼ばれたりしますが、ギターではサイド・バック及びトップ材として使用されます。高級ギターではオールコア素材のアコースティックギターも販売しており、非常に仕上がりが美しいものになっていますが、コア(KOA)は音よりも見た目において人気の高いギター素材といえます。

コア(KOA)のギターの音は硬めで歯切れよく、中域の鳴りがよくクリア。大人の色気を感じさせサウンド面での人気も高いのですが、近年では樹木保護のための規制が入っているため、コア(KOA)のハワイからの出荷が入手困難になっています。タカミネやギブソン、ラリビーなどのメーカーで限定もののオールコアアコースティックギターを目にしたことがありますが、いづれも美しいアコギですが高価なスペックのモデルでした。また、コアは基本的にはオーダメイドのアコースティックギターに使用されることの方が多いようです。
マーティンではD-16やD-42、00-37シリーズにコア(KOA)仕様のモデルがd存在しています。

James Goodall(ジェイムス・グッダール)という1978年からギター製作を始め、ハワイを拠点に活動している個人ルシアーがハワイアンコアのエキスパートで、コア材を他のギターメーカーに供給もしているようです。

なお、軽量なコア素材の場合はは高域の音の伸びがあり、コアのエレアコとしての使い方は、非常に理にかなっているように思います。

メイプル

メイプルは主にアコースティックギターのサイド・バックやネック材、レス・ポールなどのエレキギターのトップ材によく使用され、ギブソンアコースティックではJ-200やDOVE(ダウ)に使われています。
メイプルは非常に硬度があり、歯切れが良い音がします。サスティーンの長さもメイプルのサウンドの特徴でしょう。非常に明るいギターの音色が魅力はあり、知る限り使用ギタリストはストロークを中心にした双方を用いる人がおおいようです。さらにメイプルは弾き込まないと音が鳴らない!と、よく噂されるギター素材でもあります。

ギター素材のメイプルは日本でいうカエデです。実際ギターに使われるのはカナダ産の大きなメイプルでしょうが、メイプルは耐久性や弾力性もよく、木目が特長にもなっています。タイガーストライプ(虎杢)のフレイム・メイプルやキルテッド・メイプルという具合に多くの種類が確認されます。

メイプルを2分すると硬くてしかも弾力に富み、アタック、サスティーンに優れているハードメイプルと、素直なサウンドでふんわりとした特性のあるソフトメイプルがあります。ギターサウンドに深みはあまりありません。知り合いのリペアマンいわくメイプルはよくネックがそる。お腹が膨らむ!といってました。メイプルの弾力性なども関係しているのかもしれません。

ハカランダ

ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)はアコースティックギターのサイド・バック材として使用される最高級素材。
ハカランダはワシントン条約で伐採や取引きが禁止されている木材なので現在製作されているアコギにはギブソンやマーティンがすでに保有しているハカランダを使用している以外は新品でのハカランダ使用の楽器を見ることは少なくなっている。ハカランダはかなりの高額なのでハカランダ信仰さえ生まれるギター素材となっています。

戦前のマーティンアコースティックギターでは69年製までのD-45などに使用されていたためハカランダが必要以上にもてはやされる傾向もあるように思いますけど。エレクトリック・ギターではフェンダーのオール・ローズウッド・テレキャスターやギブソンのセミ・アコースティック・ギターなどにハカランダは使われており、マーチン以外のメーカーでは1965年か1966年で使用されなくなっています。

ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)はローズウッドと同じマメ科で南米やブラジルでとれる木材で、色は茶、紫、黒が混ざりあい木目も美しい材です。ハカランダはローズウッドよりも硬い素材で金属をたたく音がします。そのため音もよく跳ね返り、倍音が多くなります。硬質できらびやかなギターサウンドが特徴です。
日本名をノウゼンカズラと呼ぶハカランダはフレットボードに使われることもあり、指板にエボニー(黒檀)を使うギターが高級品、ハカランダはスタンダードなタイプだったそうで、ストラトタイプのギターやベースで注目を集めています。

シダー

シダーはアコースティックギターやクラシックギターのトップ材に使用されることの多い材で、日本名をヒマラヤスギともいいます。
シダーはカナダやアラスカ南部、ロッキー山脈に生息する木で、同じギタートップ材に使われるスプルースと比べると柔らかい音色でさらにレスポンスがいいギターサウンドが得られます。高域の抜けやバランスを重視するギタリストには最適なトップ素材がシダーです。

シダーの弱点は強度が弱いことにあります。シダー材は加工にそれ相応の技術を必要とするため、アコースティックギターよりもクラシックギターでの使用が一般的でした。しかし近年ではアコギでもシダーが評価されています。マホガニーをサイドバックに使用し組み合わせてフィンガー・ピッキング用の優しいサウンドを狙ったシダー材のギターも出てきています。

それはもともとシダーがクラシックのトップ材としてスプルースと並ぶ材であり、ヨーロッパのクラシックでもよく使われている素材であること、そしてフィンガーピッキング奏法がガット弦と共通する繊細なサウンドを求めることも関係がありそうです。ギタリストのタッチに敏感に反応するアコースティックギターが求められているということでしょう。なお、比較的ローコストな機種のギターではシダーを採用する場合が多いのがシダーで、ウエスタンレッドシダーが多く使われます。アメリカンレッドシダーなどの赤みを帯びたシダー材も人気のようです。

スプルース

スプルース(spruce)はギターのトップ材として使われることの多い素材で、スプルースはまっすぐな木目を持ち非常に共振性がいい素材です。スプルースは広くアコースティックギターやナイロン弦ギターに使用されるスプルースはレスポンスも良さやクリアな音で定番のアコースティックギタートップ材です。

スプルースをトップに使うギターは弾き込むほどに倍音が出るようになり育っていきます。スプルースの色は白色ですが焼けやすいため年月を経て飴色に変わっていきます。スプルースは産地による呼び名があり、シトカスプルースやイングルマンスプルースというスプルース素材があります。

○シトカスプルース(北米北西部)
シトカスプルースはアラスカ檜とも呼ばれ、シトカスプルースは木目が細かく、アラスカ南部〜カリフォルニア北部に多く分布し、ギターのトップ材によく使用されています。トップ材の「スプルース」といえば「シトカ」を指すほど一般的なアコースティックギター材がシトカスプルースです。シトカスプルースは比較的硬い響きがあり、アコースティックギターに使われるとそのサウンドは歯切れが良く硬質なきらびやかさが得られます。アコギのトップは音の鳴りに非常に大きい影響を与える素材です。硬い音、柔らかい音、自分の欲しい音に応じてトップ材も見てみるといいでしょう。

○イングルマンスプルース(カナダの南部や北米ロッキー山脈近辺)
イングルマンスプルースは軽いのに強度がある木で、通常白色です。イングルマンスプルースはホワイト・スプルースとも呼ばれ、柔らい音がするトップ材です。レスポンスがいいので軽いタッチのフィンガーピッキングなどに力を発揮するトップ素材がイングルマンスプルースですね。シダーを使ったアコースティックギターにも音のイメージが近くなります。

○アディロンダックスプルース
(北米の東やニューヨーク州アディロンダック近辺)
別名レッド・スプルースともいうアディロンダック・スプルースは檜に似た匂いが独特なギター素材で、有名なアコギではヴィンテージ・マーティンギターにアディロンダックスプルースが使用されています。スケールの大きい弾き込めば弾き込むほどに倍音が増し、クリアーな音色が特徴です。アディロンダックスプルースは今や良質な材は入手困難なので高級なギターにしか使用されません。

○ジャーマンスプルース (ヨーロッパ中央アルプス、ドイツ)
ジャーマン・スプルースはスプルースの中では最も硬い木材でドイツ松とも呼ばれています。ヨーロピアン・スプルースなどとも呼ばれ、高価なトップ材と言えるでしょう。硬い材らしく音はクリアーでヌケの良いのがジャーマンスプルースです。ガットギターでの使用も多い材です。

○イタリアン・アルパイン・スプルース (ヨーロッパ)
マーティンのアコースティックギターにも使われているイタリアン・アルパイン・スプルース。レスポンスが良く芯のある音が特徴。

○エゾ松(北海道全域)
エゾ松はアコースティックギター素材の中でスプルースに似た音質が特徴のギター材。エゾ松はギタートップ材に使用されることが多い。スプルースよりも軽く透明感がありつつ、芯があるギターになります。倍音も多くジャーマン・スプルースにもっともサウンドは近づきます。

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